こちらでは、Amazon書籍“Kindle”で人気を集めている作品「聖女の魔力は万能です」【第1巻-4話】のネタバレをご紹介します。
この作品は藤小豆先生が描く、転生ファンタジーコミックです。
ある日、残業終わりに突然異世界へと召喚されたOLの小鳥遊 聖(タカナシ セイ)は、もう一人同時に呼び出されてしまった女性と共に“聖女”と呼ばれた。
しかし、召喚後に国王に優遇されたのは、まさかのもう一人の女性のみ。
急に呼び出された挙句、放置プレイをされてしまったセイは元の世界に帰ろうと必死になるが…!?
\ 全話更新中! /
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-4話】のネタバレ
ジュード「おはよう セイ。あれ、メガネどうしたの?」
研究室で朝一番にジュードに出会うと、いつもの彼女との違いに気が付いてくれました。
普段着けているはずのメガネが外されていたのです。
セイ「最近視力が良くなったから外してみたの!」
どうかしら、と聞いてくるセイに、彼は「良いと思うよ!」と返してくれました。
ジュード「ところで、今日は何を作ってるの?」
セイ「ああ、これね!ラベンダーの精油を作ってるの。」
化粧水の材料に使えて薔薇なんかからも作れるのよ、と楽しそうに話してくれるセイに、ジュードは「セイの作ったものなら、そこらの物より効果がありそうだね」と嬉しそうに返します。
それに…
ジュード「ここに来てから、すごく綺麗になった」
セイ「きゅ、急に何を言い出すのよ…!」
感じたことを言っただけだよ、と言う彼に対し、典型的な“彼氏がいない歴=年齢”なセイは免疫がなく、照れ隠しをするのに必死です。
セイ(でも…たしかに転生する前よりもこっちに来てからのほうが健康的な顔色になった気がする…)
手作りの化粧水やクリームはポーションと同じく五割増しの効果が得られるため、視力もよくなり、最近の彼女は自分の変化を楽しむのが日課になっていました。
翌日。
セイ(今日は王宮の図書室に行こうかしら)
精油やポーションの研究は続けているものの、製薬スキルが上がらなくなってきた彼女は研究室よりも蔵書が多いといわれている図書室へ足を運びました。
セイ(とりあえず薬草についてと製薬についての本を…)
机の上に読みたい本を山積みにして、時間が許す限りどんどん読み進めます。
そして過ぎる時間はあっという間で、気が付けば午後三時の鐘が室内に鳴り響きました。
セイ「うわ、そろそろ帰らないと…」
ん?
〇〇「そちらの本、ずいぶんと難しいものを読まれるのね」
研究室の方?と声がして振り返ると、まるで人形のような美少女がこちらに話しかけてきました。
セイ「あの…貴女は?」
〇〇「申し遅れました、私はエリザベス・アシュレイです」
セイ「私はセイと申します」
よろしく、と返事をすると、ニッコリと微笑んで彼女も「こちらこそ」と答えます。
セイ「せっかくなのでもっとお話ししたいのですが、ごめんなさい。今日はもう帰らないと」
エリザベス「そうなのですね、ではまたお会いできたら嬉しいですわ」
そんなやり取りを終え、セイは研究所へ帰る道を歩き出しました。
ホーク「やぁセイ、研究室へ帰る途中なら乗せていこうか?」
セイ「ホーク様!」
ちょうど王宮から出るところを見かけたので、と言って馬に乗って手を差し伸べるホーク。
ですが彼女は「馬に乗ったことがないから」と遠慮します。
ホーク「大丈夫、つかまって」
グイッ。
セイ「ひゃっ!?!?!?」
出された手に掴まると、彼はいとも簡単にセイを抱き上げ「ちゃんと支えているから落とさないよ」と腰に添える手の力を強めます。
セイ(き、距離が近い…っ!)
喪女にとってこのシチュエーションは中々にキツイと感じつつも、歩いて帰ることに少し嫌気がさしていたセイは諦めて彼に身を委ねることにしました。
ホーク「そうえいば、王宮へは何をしに行っていたんだい?」
セイ「薬草の本などを読もうと図書室へ行っていました」
そう答えると「休みの日にも薬草のことを調べているのか?」と驚かれます。
セイ「薬草は私の趣味でもあるので…」
なんだかんだで話しているうちに緊張はほぐれ、途中までで大丈夫だと言ったものの快く研究室まで送り届けてくれました。
そしてそれからも度々、図書室の帰りであるセイを見つけては馬に乗せてくれるようになったのでした。
エリザベス「……」
セイ「リズ、どうしたの?」
ホークに会うのと同じように、図書室で頻繁に会うようになったエリザベス嬢とも、いつしか愛称で呼び合う仲にまで発展しました。
エリザベス「セイの肌ってとても綺麗ですわね」
これから夏だというのに荒れるどころか増々整っていて羨ましい、と比べてくる彼女に同じ言葉を返しますが、納得をしてもらえず「化粧水が違うのかしら」と提案してみます。
エリザベス「化粧水を作れるのですか!?」
ぱぁぁ、と顔を輝かせるエリザベスに「よければ今度あげるわね」と約束をすると、更に嬉しそうに瞳を輝かせました。
エリザベス「でも、セイが美しくなった心当たりが私にもありますの」
それはね…とウインクをしながら答える彼女にセイは鳩が豆鉄砲を食ったように驚きました。
セイ「恋!?」
どこからそんな憶測が出てくるのかと問えば、ホーク騎士団長が最近女性を馬に乗せて二人っきりでいる、という噂を小耳に挟んだと答えます。
セイ「それ…って、私だと思うわ……」
見られてたなんて…とガックリうなだれる彼女にエリザベスは「ウフフ、思った通り!何かあるわけじゃないと言いますが、私はセイでよかったと思いますの」と答えます。
セイ「ん?なにか私じゃないと良くない感じ?」
そう言うと、エリザベスは思わず関係のないことを口走ってしまったと謝罪しました。
ですが、隠しておく必要もないので…と、その内容について話してくれることになりました。
エリザベス「先ほどの噂は私が通っている学園内で聞きましたの」
彼女の話によると、ある一人の女の子が婚約者がすでにいる複数人の男性と親しくしていると、学園内では軽く問題になっていることを伝えられます。
エリザベス「そしてついに氷の騎士様にも手を出したと、あまり良くない噂で持ち切りなんです」
セイ「氷の騎士って?」
エリザベス「ホーク様のことですわ、彼をそう呼ぶ方は大勢いるのですよ」
氷の魔法を使われるのに加え、あまり感情を表に出さない無表情な方でいらっしゃるので…
セイ(無表情…?どこがなんだろう)
いつも笑っているイメージしか浮かばないと内心疑問に思っていると、エリザベスは「ホーク様に婚約者はおられないはずなので安心してくださいね」と伝えられました。
彼の本性が明らかに…!?
セイ「あ”っつい…」
世間は夏になり、この世界でも猛暑と呼ばれる日がやってきました。
あまりの暑さにジュードから水を出してもらい、足湯ならぬ、足水をして涼みます。
しかし、この世界では足を出す行為ははしたないとされており、彼からはあまりよく思われていないのが難点でした。
セイ「さすがに今日は暑すぎてジュードにお願いしちゃったな…」
そろそろ水を交換してもらおうかと思い、足を上げていると後ろから声が聞こえました。
ホーク「セイ、こちらに…」
突然現れた彼の姿にまずい、と察知し急いで足を下ろします。
ホークもまるで石のようにピシッと固まってしまいました。
セイ「こ、こんにちはホーク様、今日はいいお天気ですね」
ホーク「…あ…す、すまない」
見てはいけないものを見てしまったとでも言うかの様に、彼女に向けられていた視線は他へと移されます。
気にしないでほしいんだけどな…
セイ「それより、何か御用でしかた?」
気を取り直してニッコリと聞いてくるセイに、ホークも咳払いをひとつして「明日は休みだと聞いてな」と答えてくれました。
ホーク「きみに予定がなさそうで、もしよかったら一緒に街でも行かないかと思って…」
セイ「えっ、街!?いいんですか!?」
今まで行きたくても行けなかった街へついに行けるかもしれないと、セイは喜びで顔をほころばせます。
ホーク「その様子なら予定は大丈夫そうだな」
最近は休みでも仕事をしているそうだから、たまには息抜きでも必要だとヨハンから聞いたんだ。
セイ「そう、だったんですか…ありがとうございます」
楽しくてやっているものの、日本にいた頃から休みでも仕事をすることが当たり前のようになっていたセイは、所長と彼の気遣いに感謝しました。
「ぜひ、ご一緒させてください」という彼女に、ホークも「明日の朝迎えにくる」と言ってくれます。
セイ(街ってどんな感じなんだろう…楽しみだな)
しかし、この時は初めて行く街に期待してばかりで、一緒に行く相手が全く凍っていない氷の騎士様だということをすっかり忘れているのでした…
\ 全話更新中! /
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-4話】の感想
ホークとの展開が徐々に発展しつつあるのに加え、エリザベスという女の子も新たに登場しましたね!
しかも、明らかにホークは彼女に対して好意があるように感じます。
セイも自身のことを喪女だと言い張りますが、イケメンに落ちる日も近いのではないかと考えるとワクワクしますね。
また、エリザベスの話によると学園内で彼に言い寄ってきている子がいるのだとか…
もしかすると、三角関係に発展する可能性も否めないのではないでしょうか。
それにしてもホークが「氷の騎士」と呼ばれているのはセイと同様に、想像ができませんね。
次回の5話ではその噂されている冷ややかな表情を見ることができるのか、楽しみです。
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-4話】のネタバレ&感想まとめ
今回は、漫画版「聖女の魔力は万能です」の第1巻-4話のネタバレおよび感想をご紹介しました。
こちらの作品をビジュアルも含めてさらに楽しみたいという方は、ぜひKindleで調べてみてくださいね!