こちらでは、Amazon書籍“Kindle”で人気を集めている作品「聖女の魔力は万能です」【第1巻-3話】のネタバレをご紹介します。
この作品は藤小豆先生が描く、転生ファンタジーコミックです。
ある日、残業終わりに突然異世界へと召喚されたOLの小鳥遊 聖(タカナシ セイ)は、もう一人同時に呼び出されてしまった女性と共に“聖女”と呼ばれた。
しかし、召喚後に国王に優遇されたのは、まさかのもう一人の女性のみ。
急に呼び出された挙句、放置プレイをされてしまったセイは元の世界に帰ろうと必死になるが…!?
\ 全話更新中! /
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-3話】のネタバレ
宰相に呼び出されてから1カ月後。
ヨハン「ところでセイ、何か欲しいものはないか?」
唐突に投げかけられた所長の質問に対し、彼女は「いきなりどうしたのか」と疑問に思いました。
ヨハン「知っての通り、この間のサラマンダーの一件で王宮から特別報酬が出たんだ」
おまけにセイが作りすぎているポーションも騎士団が無事に買い取ってくれるというので、研究室の資金は潤っているんだよ、と伝えられます。
「何より、あの一件の功労者はきみだからね」と微笑みかけてくれる所長に、セイは少し悩みながらも「少し大きなお願いでもいいですか?」と問いました。
ヨハン「もちろん、大抵のものは聞き入れよう」
それから更に1週間後。
セイ「う、わぁ……!」
こんなに早く出来るなんて思ってもいなかったと驚く彼女に対し、所長は「料理がしたいから台所が欲しいとお願いされるほうが驚くよ」と言われます。
セイ(実はこの国の料理が美味しくないなんて言えないのよね…)
彼女が舌には合わないと判断した料理は残念なくらいに多く、耐えるくらいならいっそのこと自炊をはしたいと思っていたのです。
ヨハン「ふむ…セイの手料理か……ぜひ食べてみたいな」
今日は何を作るんだ?という彼の第一声から始まり、食材が足りないと言っても待つと言い張り、お昼を食べたばかりだというのに興味があると断言し、最後には材料費も出すと言ってきました。
セイ「そこまで言うのなら…作りましょう!」
作らないわけにはいかないと、結局根負けをしてしまい、とある料理を振舞うことになりました。
ヨハン「それは何を作っているんだい?」
葉野菜をむいている彼女の隣にいる所長は、知らない料理に興味津々です。
セイ「今回は鶏肉の香草焼きとサラダを作ります。料理に使おうと思って薬草園からローズマリーを採ってきたのですが、いけませんでしたか?」
ヨハン「いや、そんなことはないよ。ただ…薬草を料理に使うなんて聞いたことがなかったからな」
実に不思議だ、と言う彼を横目に手際よく料理を進めていくと、あっという間に完成しました。
セイ「どうぞ、召し上がってください」
ほかほかと温かな湯気の立つ料理を、所長はパクリと口にしました。
ヨハン「ん…!美味いっ!!すごく美味しいよ!」
あまりにも美味しいと言ってくれるので逆に少し驚いてしまうセイですが、素直に嬉しいので「ありがとう」と伝えます。
ヨハン「そうだ!ここに来る料理人にもレシピを教えてやってくれ!」
これだけ美味しければ、うちのみんなも喜ぶよ!と言う彼に「恐れ多いです」と伝えるものの、言ったことは曲げない彼に仕方なく首を縦に振るのでした。
新たな恋の出会い!?
ジュード「あ、こんなところにいたんだね!」
探したよ、と言って彼が入ってきたのは、料理人用のキッチン。
セイは所長の頼みで本当に料理を教えることになり、サンドイッチのレシピを教えているところでした。
セイ「どうしたの?」
ジュード「所長からの伝言で、この書類を第三騎士団の隊舎に届けてくれだってさ」
執務室にいるらしいよ、と言いながら作り立てのサンドイッチに手をのばすジュードに「あんまり食べ過ぎちゃだめよ」と注意して、セイは隊舎へと向かいました。
コンコン。
ヨハン「入ってくれ」
セイ「失礼します」
お待たせしました、と言って所長へ書類を手渡すと、そのまま隣に座るように促されます。
「彼女がセイだ」と、唐突に紹介されて戸惑う視線の先には、ニッコリと微笑む男性の姿がありました。
「私は第三騎士団の団長をやっているアルベルト・ホークだ」
よろしく、と見つめてくる彼のブルーグレーの瞳は驚くほど美しく澄み切って、思わず見とれてしまいます。
セイ(一番好みのタイプかもしれないわ…それにしても異世界ってすごいのね)
うっとりとしていると、隣に座っている所長から「サラマンダーの件を覚えているか?」と尋ねられます。
その件は覚えているもののどうして今その事件が出てくるのか、と彼女は不思議に思いました。
ヨハン「あの時重症の奴にお前が上級ポーションを飲ませただろう?」
そいつが今目の前にいる彼だよ。
セイ「え…っ!?」
ホーク「…あの時はありがとう。きみのお陰で助かったよ」
それで、お礼といっては何なのですが…と上級ポーションのための材料調達に森へ行きたがっていたセイの護衛を引き受けると申し出てくれました。
セイ「お礼ならすでに頂いているんですが…」
ホーク「我々騎士団も森へ討伐の予定があったので、貴女がよろしければぜひ」
どうですか?と優しそうな瞳に見つめられては、行くしか手段はありません。
セイ「では、ご迷惑でないのであればお願いいたします」
王都南、サウルの森。
ジュード「おい、あんまり離れるなよ!」
思わず薬草を見つけて、はぐれてしまいそうになるセイにジュードは「西の森より穏やかだと言っても、魔物が出ないわけじゃないぞ」と釘を刺します。
ごめんね、と謝っていると「ちゃんと見ているから心配ないよ」と団長であるホークが声を掛けてくれました。
セイ「ホーク様、ありがとうございます!…それにしても、普段はこんなにも魔物は出ないものなんですか?」
結構奥まで来た気がするんだけど…
ホーク「いや、ここまで遭わないのも珍しい…いつもなら数回は出くわしてるんだが……」
セイ(何なんだろう、何かあるのかしら…?)
ホーク「まぁ討伐は我々の仕事だから気にしないでいてくれ。それより、そろそろ昼にしようか?」
騎士「うまいっ!」
今日のお昼はセイの手作りである薬草入りの具だくさんスープ。
第三騎士団のメンバーは口々に「美味しい」と褒めてくれました。
ホーク「薬草植物研究所の食堂は美味いと聞いていたが…もしかしてきみがいつも作っているのか?」
いつもこんなに美味しいものが食べられるなんて羨ましいと、スープの具材を頬張る彼に、セイはレシピを提供しただけだと伝えます。
ホーク「きみは物知りなんだな…ありがとう、セイ」
結局、その日は魔物が現れることはなく、穏やかに終わりを迎えました。
ホーク「魔物がここまで静かだと、何かの前触れかと思ってしまうな…」
騎士「団長、それよりも気になることがあるのですが…」
とある騎士が「いつもより体が動く」と発言すると、周りの騎士たちも口を揃えて「自分も同じだ」と答えました。
そして、不思議がって原因を追究する彼らの中で、ある一つの結論が生まれました。
一同「セイの作った昼飯だ!」
ヨハン「研究員が総出で朝昼晩と食べ続けてわかったことは…料理スキルを持つ者が作った特定の料理を食べると、身体能力が向上するということだ」
そして、セイも料理スキルがあるということだね。と所長は頭を抱えます。
セイ(いつのまにかステータスに料理スキルが現れてて、レベル5だったんだよね…)
ヨハン「君がポーションを作るときに発動する謎の五割増しの力が、料理にもしっかりと現れていたわけだから、今後は公共の場ではみだりに料理をしないように!」
肝が冷えるから内密にしておけ!と厳重注意を言い渡されてしまったセイ。
セイ(五割増しのせいで普通に生活ができないなんて…これからどうなっちゃうの?)
\ 全話更新中! /
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-3話】の感想
セイの能力がどんどん上がっていくのは、見ていてとてもおもしろいですね!
本人もレベルをアップさせる気満々のようなので、引き続き頑張ってほしいと思います。
また、新しく身につけた「料理スキル」の上がり具合にも今後は注目ですね!
ポーションと同じく五割増しの力が発動するのも驚きでした。
ただの趣味として始めた料理や研究がどんどん人の目に留まっていくのもおもしろいポイントですね。
それと、騎士団団長のホークとの出会いもこれからの彼女にとって何か重要になるのではと考えると、続きが楽しみです。
もしかすると、恋愛に発展しちゃったりもするのではないでしょうか…!?
今後の展開に期待ですね!!
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-3話】のネタバレ&感想まとめ
今回は、漫画版「聖女の魔力は万能です」の第1巻-3話のネタバレおよび感想をご紹介しました。
こちらの作品をビジュアルも含めてさらに楽しみたいという方は、ぜひKindleで調べてみてくださいね!