こちらでは、Amazon書籍“Kindle”で人気を集めている作品「聖女の魔力は万能です」【第1巻-2話】のネタバレをご紹介します。
この作品は藤小豆先生が描く、転生ファンタジーコミックです。
ある日、残業終わりに突然異世界へと召喚されたOLの小鳥遊 聖(タカナシ セイ)は、もう一人同時に呼び出されてしまった女性と共に“聖女”と呼ばれた。
しかし、召喚後に国王に優遇されたのは、まさかのもう一人の女性のみ。
急に呼び出された挙句、放置プレイをされてしまったセイは元の世界に帰ろうと必死になるが…!?
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漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-2話】のネタバレ&感想
召喚されて数日。
あまりにも暇を持て余した彼女は、スランタニア王宮の中庭を散策しに出かけます。
セイ「わぁ…これってラベンダーじゃない!日本と同じ見た目をしてるのね」
植生はこっちでも変わらないのかしら、と興味津々に眺めていると、とある青年が声を掛けてきました。
〇〇「こちらの研究所になにか御用ですか?」
いつの間にか王宮の研究室前まで来てしまっていたことに気付き、少し遠慮しがちに「薬草に興味があって」と伝えます。
すると、青年は怒る様子もなく、ニコニコしながら「僕でよければ説明しますよ」と言って、ラベンダーやローズマリー、アンゼリカといった薬草の効能をわかりやすく丁寧に教えてくれました。
そして、心優しいジュードと呼ばれる彼は、研究室のことや薬草についてたくさん話を聞かせてくれました。
そんな日々が続いたまたある日、「研究所に住みませんか?」とジュードや研究所の所長であるヨハンからお誘いを受けます。
いっそのこと研究員にもなりますか?と聞かれたセイは、趣味の薬草についてもっと知れるタイミングは他にはないと思い、二つ返事でお願いをすることになりました。
研究員「セイ、この間ポーションの作り方を教えたと思うんだけど、なにか特別なことでもしてるのかい?」
この研究室では魔力と薬草を使ってポーションと呼ばれる治癒薬を作ることが重要とされており、彼女も同じ薬を作るように教えられました。
セイ「いえ…ですが今日で目標の100本は達成したところです!」
あまりの量産数に「程々にな」と苦笑いする研究員にどうしたのかと尋ねると、セイの作ったポーションだけ治癒効果が五割増しで数値が検出されていると言うのです。
ジュード「ご、五割増し!?今ってセイの製薬スキルはどのくらいなの?」
セイ「えっと…さっき確認した時はレベル8だったわ」
この世界では自身の“ステータス”をこまめに確認することができ、魔法のレベルを調べられるようになっています。
彼女のステータスを聞いて「まだ中級ポーションを作るにも早すぎるな」と不思議がるジュードに、「効果が低いって訳じゃないなら、ラッキーくらいに思っておけばいいんじゃない?」と楽観的に言うのでした。
ジュード「…俺個人の考えだけど、セイは魔力以外に何か出してるんじゃないかって思うけどね」
セイ「何かって?」
ジュード「さぁ?でも今は色々試して…原因を解明していけばいいんじゃないかな」
そんなやり取りをしてから3カ月。
治癒薬が五割増しになっていることが判明してからというもの、セイは以前より一層ポーション作りに励むのでした。
セイ「よしっ!製薬スキルがレベル21に上がったわ!」
これで上級ポーションを作ることができると喜んでいると、いつの間にか後ろにはジュードが来ていました。
ジュード「相変わらずおかしな量を作っているね。一日に10本以上の中級ポーションを作れるなんて…実はきみ、魔女なんじゃない?」
セイ「そんなわけないでしょ!」
ジュード「ところで…こんなに作ったらまた所長に怒られるよ…」
「うぐっ」と痛い所と突かれたセイは耳を塞ぎ、効果が違うせいで使い切れない量のポーションの使い道を考えていると、突然勢いよく扉が開けられました。
彼女の作りすぎたポーションが思いもよらぬ結果に…!?
バンッ!!
騎士「所長はいますか!?」
ヨハン「何事だ?」
騎士「第三騎士団がサラマンダーの被害に遭い、怪我人が多数出ています!今ある回復系のポーションをすべていただけませんか!!」
血相を変えて飛び込んできた騎士は、薬を王宮まで運んでほしいと頼んできました。
ヨハン「わかった!みんな緊急事態だ!ここにあるありったけのポーションを集めろ!」
治癒薬を馬車の荷台へと詰み込み、所長の指示でセイやジュードは同行することになりました。
セイ(この上級ポーションも、何かの役に立つかもしれない…!)
先ほど試しに作ってみたけど、使い道がなくて部屋に保管しておいた小瓶を懐にしまい込みます。
馬車に揺られ、しばらくすると王宮へと到着しました。
ヨハン「各自ポーションを持って分配に向かえ!」
騎士と所長の指示に従い案内された一室には、身体の至る所から血を流し、横たわる第三騎士たちの姿がありました。
セイ「……っ」
あまりの悲惨な姿に驚きを隠せない中、言われるがまま怪我人へとポーションを飲ませます。
騎士A「ありがとう…助かったよ、お嬢さん」
騎士B「それにしても、アイラ聖女はこんな状況下で一体何をしているんだ…」
こんな状況でこそ聖女の力を発揮するべきだ、と騎士たちは呟いていました。
セイ(この状況は…たしかに辛いかもしれないわね)
ヨハン「セイ!上級ポーションを持っていないか!?」
セイ「あ、あります!」
バタバタと彼女のもとへやってきた所長の気迫にたじろぎながらも、案内され後ろを付いて行くと、ひと目で重症だとわかる男性のもとへ辿り着きました。
騎士「しっかりしてください…!」
騎士「団長、お気を確かに!」
セイ「なんて傷…ちょっとどいて!!」
私の作った上級ポーションを今使わないでいつ使うのよ…!!
セイ「飲みなさい!!」
ゴク…ッ
団長と呼ばれる彼がセイの腕の中でポーションを嚥下していくと、みるみる内に傷が回復していきます。
セイ「な、治った…」
その様子を見ていた騎士やヨハンは、セイのポーションの効力に驚きの声をあげました。
ヨハン「こいつは俺の古い友人なんだ…本当に助かったよ」
ありがとう、セイ。とお礼を言われると、彼女は自分の作ったポーションで人を救えた実感を噛みしめるのでした。
その夜。
宰相「この度のポーションの供出、ご苦労だったな」
ヨハン「ありがとうございます。ドミニク宰相」
彼が呼び出された宰相(総理大臣)の部屋では、昼間の出来事について報告が行われていました。
宰相「治癒に当たった者たちから聞いたのだが、新しいポーションを開発したのか?」
以前のものよりも効果が高いと伺っている、と興味深そうに尋ねてきます。
ヨハン「それが…ですね、実は今回提供したポーションの大半は研究員であるセイが作ったものになるんです」
セイとはどの子だね?と聞いてくる宰相に彼は「聖女召喚の儀で召喚された彼女です」と伝えます。
宰相「ふむ、彼女が聖女だから…効果が得られているのだろうか?」
ヨハン「それはまだわかりません。今のところ起きている異変はポーションだけです」
宰相「そうか…彼女について気付いたことがあれば、また報告してもらいたい」
下がってくれてかまわないよ。と言う彼に、ヨハンは一礼して部屋を後にしました。
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漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-2話】の感想
こういった作品の大体は、転生すれば優遇されるストーリーが多いのに対し、まさかの放置プレイという斬新な展開はおもしろいなと感じました。
始めの彼女を見ていると少しかわいそうな気もしましたが、ジュードと出会ったおかげで一気に作品が形になったようにも思います。
それに元々のオタク気質なおかげで、研究員になってもタフすぎる彼女に驚かされたのは、周囲の人間だけではなかったのではないでしょうか。
一気にレベルを上げて上級ポーションを作れるまで成長したセイは、騎士団の団長を救うことにも成功していましたね。
いずれもう一人の聖女とも、肩を並べる存在にまで成り上がるかもしれないと考えるとワクワクします。
今後の展開に期待ですね!
漫画版│聖女の魔力は万能です【第1巻-2話】のネタバレ&感想まとめ
今回は、漫画版「聖女の魔力は万能です」の第1巻-2話のネタバレおよび感想をご紹介しました。
こちらの作品をビジュアルも含めてさらに楽しみたいという方は、ぜひKindleで調べてみてくださいね!