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省庁 認知症GH 看護師配置を手厚く評価

必要と認められれば定員を超えて受け入れる案も

11月15日の介護給付費分科会で、認知症グループホーム(以下、GH)の医療連携体制加算に新区分を設け、手厚い看護体制を評価することが事務局より提案された。新区分の具体的な要件として、現行要件に加え、▽GHの職員として看護師を常勤換算で1人以上配置▽たん吸引など医療的ケアの提供実績――を満たすこととした。現行の同加算は病院・診療所、訪問看護ステーションと契約を交わし、看護師がGHを訪問する体制でも算定できる。

今回の案はそうした外部看護師との連携体制の評価は維持しつつ、GHで看護師を雇用・配置した場合をより手厚く評価する。厚労省によると、8割のGHが同加算を算定しており、看護師確保の方法は「事業所で非常勤の看護師を雇用」30.8%と最多で、「同一・関連法人外の訪問看護ステーションと契約」19.1%と続く。制度当初からGHの入居者の平均要介護度は上昇しており、退去理由では医療ニーズの増加や長期入院などが多く、医療ニーズ対応がGHの論点の一つとなっている。

GHでは入院中の入居者に対し、退院後の受け入れ体制を整えている場合、一定の報酬の算定を認める案も示されている。入院後3カ月以内に退院が見込まれる入居者を対象とし、月に6日を算定上限とする。イメージは特養の「外泊時費用」(246単位/日)だ。環境の変化が症状悪化につながりやすい認知症利用者に対し、退院後の安定した生活に向けた取り組みを評価する。

さらにGHが提供する短期利用(ショートステイ)について、居宅介護支援事業所のケアマネジャーが、利用者の状況や家族などの事情で緊急に利用が必要と認めた場合、短期入所生活介護と同様に定員を超えて受け入れることも提案された。現行ではGHのショートステイは定員の範囲内で空いている居室を利用する場合に算定ができる。今回の見直し案では、他の利用者の処遇に支障が生じないよう、▽入居者の居室は個室であること▽ショートステイの利用者も含め、人員基準を満たすこと▽定員を超えて受け入れ可能なのは1人までとすること――を満たす場合、定員を超える受け入れを認める。

利用者がGHのショートステイを選択する理由として、「ケア環境が他の施設より適応しやすい」が半数近くを占める。厚労省はショートステイの利用要件を見直すことで、「GHが認知症ケアの拠点としてさまざまな機能を発揮することを目指す」と説明している。

(出典:シルバー産業新聞)
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