こちらでは、ピッコマ漫画「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第14話のネタバレ・感想をご紹介しています。
着信音で起こされ、寝ぼけながら電話を取ると…気づけばそこは知らない部屋だった。
両隣には美形の男性が2人…どうやら誰かが遊んでいた逆ハーレムゲーム内の悪女「ユリエル」に転生してしまった様子。
だが、美形の彼らは自分を暗殺するために近づいて来て事を知ってしまう…
下記からネタバレを含みますのでご注意ください。
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ピッコマ│逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第14話】ネタバレ
本が沢山置かれた部屋の机に座っているエルドリア。
ナドリカは昨晩、エルドリアの部屋には来ませんでした。
〈遅くまで待っていたのに…もちろん一日中私の部屋にいろってわけじゃないけど…〉
「姫様」と侍女に声をかけられます。
「ジュランヌ様がお見えです」
「通して」
スッと入っていたジュランヌ。
「陛下より命を受け、本日より姫様の授業を担当させていただきます」
〈ロ…ロビア!?なんでここに!?〉
エルドリアの誤算
授業が始まります。
「太始の建国神話から始まり国家基調の特性として、早くより人材を養成し保護するシステムが定着し…」
エルドリアを見るロビア。
「集中してください」
「…ちゃんと聞いてるわよ」と答えるエルドリア。
〈ああ…ジュランヌが誰なのかちゃんと調べれば良かった…〉
〈まさかロビアの姓だったとはね〉
皇帝に国交問題について助言してくれる人をつけてくれるようにお願いした時の様子がおかしいとは思っていましたが、心変わりした愛人を引きとめたいのに、プライドが邪魔して直接言い出せず、皇帝に口実を作ってもらったと勘違いされたようでした。
「お前の心は分かっている、お前が望んだということはジュランヌには秘密にしよう…ハハハハ!」
思い出して、ズーンと沈むエルドリア。
〈ああ…皇帝は一体、自分の妹を何だと思ってるのよ…〉
「それでは今話したことを説明していただけますか?」と不意にロビアに聞かれます。
「…」
スッと表情が変わるエルドリア。
「自国の成長はかつての征服戦争による植民地の建設と、これを通して手に入れた莫大な量の貢物を土台として成っており、…その後の皇権の確立と強化に大きく貢献した?」と答えます。
「その通りです」
「建国初期の我が国では人口に比べ農地から取れる穀物の量がはるかに不足していました」
「またこれといった農業技術もなかったため、使用可能な農地は年々減る一方で収穫には限界がありました」
まだ続きます。
「その上、このオルビット帝国が位置する大陸の中央は冷帯気候に属しており、土地があっても穀物が凍って死に絶えてしまうため、状況は悪化するばかりでした」
「…それじゃあどうやって」と疑問を投げかけるエルドリア。
「その解決策こそが魔法だったのです」
固まるエルドリア。
〈は?…本当に魔法が存在するってこと?〉
いつのまにか目の前まで迫っていたロビアが続けます。
「少しずつ発展の限界を感じていた我が国は、魔法使いたちを排斥し殺してしまおうという当時の大衆の考え方に反する行動を見せるのです」
「魔法が発展するにつれ地理的限界が破られ、そのようにして帝国の国境は遠く広がっていきました」
スッと姿勢を正すロビア。
「実際のところでは領土をさらに広げることも可能でしたが、領土が広がるほどその分兵力を維持しなければならず、むやみに領土を服属させると地元住民の反発が激しくなるどころか、税金の回収作業にでも天文学的な費用が発生するため、そこで植民地開発は終了となりました」
地図を指差し、ボルン王国をトントンとするロビア。
「地理的に有利な位置にあるボルン王国は、本来ロスチャイルドが狙い続けていた獲物だったのですが、気候が温厚でありベルロードと違ってー」
ピクッと反応するエルドリア。
「ちょっと待って、ベルロードって…!」
「ベルロードは鉱山資源が豊富で植民地としては非常に豊かな資金源となってくれる国です。金銀や各種の貴重な宝石に大理石もある程度埋まっているという話ですが…」
「いや…そうじゃなくて…!」
「私はベルロードが完全になくなってしまったんだと思っていたの」と説明するエルドリア。
ロビアは冷ややかな目線をエルドリアに向けます。
「エッセン・ベルロードに自責の念を感じておられるようですね?」
「…感じてはいけないのかしら?私は?」とおずおずと聞くエルドリア。
「本気で仰ってるとは思いませんが、もしも本心だとしてもあれはあなただけの責任ではありません」
「!」
「陛下が姫様を大切に思っていらっしゃることは事実ですが、徹底的な実益主義者でいらっしゃいますから」
「姫様はエッセン・ベルロードを、陛下はその土地の鉱山資源を手に入れたいと考え、利害関係が一致したもの。姫様の望みだけで戦争が起こったわけではないのです」
「あなたに罪責感は似合いません。すでに取り返しのつかないほど多くの時間が流れました、今さら彼ら全員に謝罪してまわるおつもりですか?」
「私は不可能なことは口にしたくないの、でも…罪責感なしに人は変わることはできないから」
タンッと机を両手で叩くエルドリア。
「罪責感ではすでに被害に遭った人々になんの補償もしてあげられないことも分かっている」
「でも、もしかしたらこの次は止めることができるかもしれないじゃない、だから重要だと言っているのよ」
ロビアは押し黙り、「…今日の授業はここまでにしましょう」と部屋を出て行きました。
ロビアに嫉妬心を向けられたナドリカは…
外に出たロビアは「クソ…」と呟きます。
〈俺を慰めてくれるんじゃないなら…誰のことも哀れまないでくれ〉
「一体誰が…誰があなたをそんな風にしたんだ?」と目を覆うロビア。
カツカツと足音が鳴り響き、前を見るとナドリカが立っていました。
「…お前は、ここに何の用だ?」
「なぜ本宮にいるのかと聞いているんだ」
ロビアを避けて「…申し訳ありません」と横を通り過ぎようとするナドリカ。
バッと手を出し、行く手を遮ります。
「呼ばれたら呼ばれるままに、放置されたら放置されるままに、人形のように従うべき奴隷ごときが、身の程も知らず姫様のまわりをうろついているのか?」
「僕はもう奴隷ではありません」と否定するナドリカ。
「だからといってお前の賎しい生まれがなかったことにはなるわけではない」と責め立てます。
「ここ数日、少し可愛がられたからと言って、あの方が自分のものになったとでも思っているようだが、汚らわしい自分の体を恥ずかしく思うのならそれに見合った身の振り方をすることだ」
怯むナドリカに追い討ちをかけるように「思い上がるな」と言います。
それはロビア自身にも言った言葉でした。
侍女たちの噂話を思い出すロビア。
「姫様ったら今さら愛人に夢中になってしまわれて、他の男には目もくれないそうよ」
〈お前がまるで姫様にとって大切な存在であるかのように、姫様が本気で他の男を愛しているかのように振舞うのはやめろ〉
ナドリカが口を開きます。
「そういうあなたこそ、何の資格があってそんなことを言うのですか?」
まっすぐロビアを見据えます。
「姫様を裏切っておいて、過ちの許しを請うこともしなかった者に他人を戒める資格があるとお考えですか?」
「…!」驚くロビア。
「自分の身の程はよく分かっています!でも少なくとも僕はあなたのように信義や恩を知らない獣ではありません!!」
愕然とした表情で話しを聞いていたロビアが「許されないと分かっていながら許しを請えと言うのか?」と問うと、「当たり前でしょう!」と言ってスッと横を通り過ぎるナドリカ。
「たとえ…捨てられることになったとしてもです」という言葉を残して。
寝静まった夜更けに、エルドリアの部屋を訪れるナドリカ。
ぐっすり眠っているエルドリアのベッドに腰をかけます。
「姫様…」
ロビアに言われた言葉を思い出します。
〈汚らわしい自分の体を恥ずかしく思うのならそれに見合った身の振り方をすることだ〉
シーツを胸までかけてあげます。
「…どうか、良い夢を」と額にキスをしました。
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ピッコマ│逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第14話】感想
エルドリアがロビアを姓を知らなかったために、授業を教えてくれようになったとかめっちゃ笑ってしまいました!
エルドリアにとっては悲劇ですが、ロビアは内心喜んでそうですよね?
結構、不憫な境遇にあるロビアに少しだけ優しい環境を与えてほしいものです。
でも、ユリエルと関係持ってるからなー、やっぱりちょっと嫌ですね。
でもその授業のおかげで、エッセンの国がエルドリアだけの欲望で奪ったわけではないことがわかってちょっと安心したのではないでしょうか?
そうなると、やっぱり皇帝ってただ者ではない予感がしますね…。
何が何でもユリエルとの接近を阻止したい気持ちわかります。
そしてロビアにあんなに罵られたナドリカは何を思うのでしょうか?
ただエルドリアのことを純粋に愛しているナドリカに何も危害が及ばないことを願います!
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第14話】ネタバレ&感想まとめ
今回は、ピッコマ作品「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」第14話のネタバレおよび感想をご紹介しました。
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